市町村の身分証明書の取得方法を解説【本籍地が遠ければ郵送申請が便利!】

添付書類取得についての情報

古物営業許可申請の添付書類となる「市町村の身分証明書」の取得方法を解説

現在、古物営業許可申請を行うにあたっては、「添付書類」として「住民票」および「市町村長が発行する身分証明書」が必要となります。

住民票は皆さんにも馴染みのある公的書類であると思います。しかし「市町村長が発行する身分証明書」は聞いたことも無いという方がほとんどでしょう。

今回はその不思議な書類、市町村長が発行する身分証明書について、その取得方法を解説したいと思います。

一般市民には見る機会の無い「市町村の身分証明書」とは

従来は、古物営業許可申請には添付書類として前述の住民票および市町村長が発行する身分証明書に加え、「登記されていないことの証明書」が必要とされていました。

しかし、そのうちの「登記されていないことの証明書」は現在では添付書類とはされなくなりました

従って現在では「住民票」および「市町村長が発行する身分証明書」の2通で足ります。

市町村長の身分証明書とはどのようなものなのかというと、先述した「登記されていないことの証明書」とかなり類似した公的書類です。

免許証などの個人の情報を証明するものではなく(個人情報は記載されています)、破産者や被後見人等で無いことを証明する書類となっているので勘違いしないようにしましょう。

市町村の身分証明書は本籍地の市町村役場で取得できる

市町村長が発行する身分証明書は文字通り「市町村」の役場で発行されます

しかし、その市町村とは「住所地」ではなく「本籍地の市町村」となります。ここが一番の注意点です。

本籍地と現住所が同一市町村の場合は特に問題ありませんが、本籍地が現住所と違う場合は、市町村役場にの窓口に行っても住民票と同時に取得することはできません

本籍地が遠い人は郵送申請が便利!

本籍地と現住所がかなり離れている方もいらっしゃると思いますので、わざわざ本籍地の市町村役場に出向くことができないかと多いと思います。

そのような場合は、市町村への「郵送請求」を行うと大変便利です。

各市町村役場では、郵送のやり取りで公的書類を取得できるようになっています。

郵送請求であれば、一週間もかからずに身分証明書が取得できるため、ぜひご利用ください。

市町村の身分証明書を郵送で取得するための手順

では市町村長が発行する身分証明書を郵送で取得するにはどのような手順を踏めば良いか。

請求の大まかな流れは以下の通りです。

①請求書一式を本籍地の市町村役場へ発送する

②本籍地の市町村役場の戸籍課で請求情報を確認したのち身分証明書が発送される

③受領する(家のポストに入れられる)

さらに準備書類等や注意点について以下に解説していきます。

請求書類一式の解説

市町村長が発行する身分証明書の郵送請求に関する書類等について一つずつ解説していきます。

身分証明書の郵送請求書

各市町村のホームページでは、「戸籍等の郵送請求書」がダウンロードできるようになっていることがほとんどです。

その郵送請求書をダウンロードして必要事項を記入します。

必要な情報は一般的に下記の通りです。※東京都新宿区の記入例参照

・請求者の住所、氏名、本籍(筆頭者情報)、生年月日、電話番号

・請求書類(「身分証明書」にチェック)

注)画像では「戸籍」に数字が記載されていますが、ここを「身分証明書」にします。

・書類の必要な理由(「古物営業許可申請」と記入)

本籍がわからない場合は…?

本籍をどこにおいたか忘れてしまった・本籍の細かい番地などがわからないという方は、まず住民票を取得してしまうのが良いかと思います。

古物営業許可申請では「本籍地の記載あり」の住民票を添付することが必要ですので、まず住民票を本籍地の記載ありとして取得してから身分証明書の請求を行えばスムーズにいきます

本人確認書類のコピー

各市町村のホームページに載っている本人確認書類のコピーを同封します。一般的には免許証で大丈夫です。裏面に記載がある方は裏面のコピーも必要です(裏面の記載が無い方は表面だけでも特に何も言われたことはありません)。

定額小為替

これは聞き慣れないという方が多いと思いますが、「郵便局」で購入することができます。

郵送請求では現金を同封できないため、この定額小為替を使用して書類取得の手数料を支払います。

手数料は多くの場合一通につき300円ですが、中には200円の市町村もあります。

定額小為替振出請求書

定額小為替は「お釣りOK」

定額小為替は一枚発行するために100円(現在は200円となりました)がかかってしまいます

そのため、300円の定額小為替を500円出して購入しなければなりません。

そのためだけに定額小為替を購入する場合は仕方ありませんが、もし何かの時に使った余りがあった場合は、手数料額以上であれば「お釣りOK」です。お釣り分の定額小為替が返却されてきます(お釣りの無いようお願いしてくる自治体もあります)。

賢い購入方法でお得に定額小為替が買える

住民票300円、身分証明書300円だった場合、

300円の定額小為替を2枚購入→発行料含め計1000円

750円分の定額小為替を購入してお釣りをもらう→発行料含め計950円(+お釣りの定額小為替150円分)

と金額に差が出るため、料金に合わせて定額小為替の購入枚数や種類を調整しましょう。

定額小為替

返信用封筒

自分の住所を宛名書きし、必要分の切手を貼った返信用封筒を同封します。A4三つ折りの封筒でも大丈夫です。

速達を希望する場合はその分の切手を貼り、返信用封筒に「速達」と赤字で記入しておきましょう。

当事務所では必要書類の取得代行も行っております

以上、なかなか面倒臭い身分証明書の取得について解説しましたが、当事務所では古物営業許可申請に必要な公的書類の代理取得も行っております

正規料金に+5,500円することで、郵送料と書類取得手数料は当方負担で、「住民票(本籍あり)」および「市町村長が発行する身分証明書」を取得します。

お忙しい方や面倒だと思う方はぜひ併せてご依頼ください。

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